タイトルのとおり東プレ製のテンキーレスキーボード REALFORCE91U NG0100を購入した。購入した理由…? とにかく欲しかったのである。強いて理由を言うならば、先日キヤノンのLレンズを購入したが、人は本当に良いものを手にするとニヤケが止まらなくなる。そしていつまでもそれを使っていたくなるのだ。今回購入した、東プレのREALFORCEは誰もが知る高級キーボードの一つだ。このほかにもPFU製のHappy HackingキーボードやFILCO製のキーボードなどが有名どころ。そんな中から選択したのは東プレ製のキーボードである。キー配列にクセがなくユニバーサルに使える。顧客先でサーバーを操作することがあってもまず困ることはないだろう。但し、このキーボードのキータッチを知ってしまうとキー配列に困らなくても、キータッチに不満が出ることは必至だ。一方、Happy Hackingは非常にコンパクトであるがキー配列が特殊なので、こいつのキー配列になれてしまうとちょっと困ったことが起こるかもしれない…。FILCO製のキーボードは基本メカニカルスイッチなので好みでない。おそらく使えばカチカチと心地よいキータッチなのだろうけど、何せ打鍵音がうるさい。職場では複数名がFILCOのメカニカルスイッチのキーボードを使っているが、うるさくてたまらない。文章書きなどに集中したいときは本当に耳障りだ。そこで選択肢に残るのは東プレのREALFORCEとなった。ただし今回はあくまでも自宅用に購入した。
次にテンキーレスにした理由を述べたい。自宅のPCデスクのキーボードテーブルはやや小ぶりなのだ。フルサイズのキーボードとマウスを置くと横幅いっぱいになってしまう。そしてテンキーつきのキーボードを設置するとモニターに対してどうしても左に寄ったポジションとなってしまう。さらにPCデスクを部屋の左隅に設置しているため、左に寄ったポジションは壁に近づき窮屈なのである。以上の理由からテンキーレスなコンパクトなキーボードが必要なのだ。これまでに使ってきたキーボードもFujitsu製のサーバー向けテンキーレスキーボード GP5-R1KB1を使用してきた。こちらのキーボードもNG0100と同様にフルサイズのキーボードからテンキー部分を切り取ったキー配列である。キータッチはフニャフニャといった感じで、慣れるとそれなりに良く感じてしまうから不思議であった。ちなみにインターフェースはPS2で最近のM/Bではポートが存在しないものも多くなっているので、そろそろ買い換え時が来ていたのも確かである。8月にはWindows 10のリリースにあわせて、IntelからSkylakeシリーズがリリースされそうなのでそのための準備とも言える。
ところで東プレのテンキーレスキーボードには数種類が存在する。キー配列には日本語と英語がある。自分は英語配列に対するメリットを全く感じられないので、迷わず日本語を選択。次にカラーとしてアイボリーとブラックモデルがある。ブラックモデルには通常版(NG01B0)と静音版(NG01BS)の2種類がある。静音タイプはとても気になるが、共にキートップにカナキー刻印がないのでパスとした。自分は残念ながらカナ入力によるブラインドタッチはできない。このため本来であればカナキー刻印がなくても良いのだが、入力効率だけからするとカナ入力によるブラインドタッチにあこがれがある。いつかは習得したいと思っているのでそのためにカナキー刻印は外せない。ということで今回の購入はアイボリー色のNG0100に決定した。以前にジャストシステムとのコラボでテンキーレス + ブラックモデル + カナキー刻印ありのキーボードが発売されている時期があったようなので、それが理想だったのかもしれない。但し、Amazonのレビューを見るとアイボリーとブラックモデルではキートップの感触が微妙に異なるとのことなので、先ずは大定番のアイボリーモデルを入手した。
そしてNG0100の使用感であるが、使用を開始して丸2日しか立っていないが既に手放せない相棒となっている。自分は購入前の期待が高すぎたのか、使用開始直後は何となくキータッチに違和感を感じていた。そして打鍵音についてもGP5-R1KB1の方が静かで良い気がしてしまった。両者の打鍵音の質はあまりにも違いすぎる。東プレのキーボードは基本的にキーを押し込む側ではほとんど音がしない。スコスコといった感じで、非常に静かである。そしてキーが定位置に戻る際にチィチィといった音が生じている。
キーを打ち込むときと戻るときの音の大きさは戻るときの方が大きいので、キータッチと音の発生するタイミングが微妙にずれている感じがするため、使い始めに何となく違和感を感じたのかもしれない。しかしその発音のタイミングのズレも気にならなくなってきた今となってはそれが妙にここち良い。そして何よりもキータッチが軽いのである。両キーボードのキーの形は単純フラットな構造ではなく、REALFORCEはステップスカルプチャータイプ、GP5-R1KB1はカーブド構造になっているためどちらもそれなりの工夫が施されている。そしてREALFORCEの方が横から見るとより非対称な構造に見える。ちなみにNG0100とGP5-R1KB1とのキー配列の違いとしてスペースキーの右側にある特殊キーの数に違いがある(下の写真ギャラリーの下2枚)。GP5-R1KB1は右側にもWidowsキーがあるのに対してNG0100にはない。自分は離席時に「Windows + L」のショートカットキーで画面ロックするのだが、GP5-R1KB1では右手一本でロックできたのに対して、NG0100では両手を使わないとロックできないのがちょっと不満。しかしこんな不満は軽くすっ飛ぶくらい使いごごちが良い。
自宅のPCは家族全員で共通利用しているが、感性の豊かな子供たちにとってもこの東プレのキーボードは既にお気に入りになっているようである。そして自分も完全に虜になってしまい、会社用にもう一台ほしい…という衝動がひしひしと大きくなっている。