最近購入したリストップコンピュータ SUNNTO t3d, GPS pod, PC pod について使い方やその使い勝ってをレビューする。
SUNNTO t3d は心拍測定機能付きの腕時計である。メーカでは腕時計では無く腕の上のコンピュータという位置づけでリストップコンピュータと呼んでいる。確かに色々な機能や表示方法を備える上にトレーニングログの保存・閲覧などが可能で、コンピュータと言うネーミングにもうなずけるものがある。では早速レビューを開始しよう。
先ずは、レビュー対象機器の説明から始めよう。
- SUNNTO t3d はリストップコンピュータ本体で、形状としては腕時計である。
- DUAL BELT は心拍を測定するために胸部に付けるベルトと通信モジュールである。
上記の2つは t3d のパッケージに同梱されている。 - GPS pod は t3d オプションパーツで GPS 信号を受信し、移動速度と移動距離を計測し、t3d に通信するモジュールである。
- PC pod は t3d に保存されたトレーニングデータをPCに転送し、PC上で閲覧および管理するためのものである。製品には USB 通信モジュールとデータ管理ソフトが含まれる。
SUNNTO t3d の見た目はごくごく不通の腕時計である。とはいえリストバンドは黒のウレタン製であり、メタルバンドのドレスウォッチとは大きく異なる。文字盤はデジタル式で表示領域が 3 分割程度されている。文字や数字情報の他にトレーニング効果をグラフィカルに表示するモードも用意されている。
時計モードでは中央に時間(時分)が表示される。時間表示は12時間表示と24時間表示を切り替えることができる。時間の下段には「デュアルタイム」, 「曜日」, 「日付」, 「秒」, 「無し」が選択できる。無し以外の表示モードでは外周部に秒針に相当する位置に液晶が点灯する。秒針の表示は操作が無ければ 60 分程度で非表示に切り替わる。
その他、時計機能としてはアラーム(1set)の設定ができる。
次に本題の心拍トレーニング リストップコンピュータとして見てみよう。トレーニング中の心拍測定(DUAL Belt), 距離/速度測定(GPS pod)を行うために、次の準備が必要になる。DUAL Belt, GPS pod 共に t3d と通信を行うためにはペアリング機能が必要になるが、作業そのものは非常に簡単であるため割愛する。DUAL Belt は t3d を購入した時点でペアリング済みである。
DUAL Belt は心拍数を測定するために胸部に巻き付ける。通信モジュールをみぞおち部分にあてベルトを装着する。ベルトは幅 4 cm 程度の伸縮性のあるバンド形状である。ベルトの裏面には通信部から伸びた電極(黒いゴム状)がついている。マニュアルではこの電極部分を湿らす事と記載されているが、今のところ特にケアしなくても何の問題も無く心拍数を計測できている。今は夏であるが故に温湿度が高いためにノーケアでも問題ないが、冬になり温湿度が低くなり肌が乾燥した状態では測定に問題が出るのかもしれない。なお、使用を開始してから約1ヶ月になるが今のところノントラブルである。DUAL Beltについて、少し補足するとバンドは伸縮性があるが、きつく閉めすぎるとやや違和感を感じる。かといって、運動前の状態で緩めのテンションを設定をすると、運動を開始して腹式呼吸になると胸囲が縮みずり落ちるケースがあった。DUAL Belt のフィット感を確かめるためには深呼吸をして十分息を吐ききった状態や腕を上げてのびをした状態でもある程度のテンションがあることを確認すると良いだろう。ちなみに DUAL Belt に電源スイッチに相当するものは無く、通信モジュールに電極を差し込むことで電源 ON になっているようだ。従って、未使用時には少なくても片側の電極を通信モジュールから抜いておこう。なお、電源は CR2032 ボタン電池で動作しており、小型軽量である。
GPS podはGPS(: Global Positioning System, 全地球測位システム)を受信することによって、トレーニング中の移動距離, 移動速度を計測することができる。GPS pod は直径 7 cm, 厚さ 2 cm 程度の円盤形のデバイスである。電源は単4型の電池を2本使用する。電池寿命は10時間との事なので、効率は余り良くないようだ。筆者は充電池を用意した。GPS podには原電スイッチがあり、使用前後にON/OFFの操作が必要である。また、LEDが2つあり、電源投入後は赤 LED が数回点滅する。ちなみにリストップコンピュータとのペアリングはこのタイミングに行う必要がある。その後は消灯するが、以下のステータスも示しているとのことだ。点灯が継続している場合にはデバイスの不具合であり、再起動(電源ON/OFF)が必要である。改善されない場合にはサービス依頼を出すことになろう。スロー点滅(1回/秒)は電池残量ワーニングで、使用継続可能時間が 1 時間を切っている状態である。新しい電池の準備をしよう。一方、緑 LED は GPS からの信号受信状態を表している。高速点滅(8回/秒)はGPSを捕捉できていない状態を、低速点滅(1回/秒)はGPS捕捉状態である。ちなみに高速点滅状態では距離/速度の計測はされない。GPSの捕捉には結構な時間を要し、3~5分程度の覚悟は必要である。出発前の準備に入る前に電源 ON し窓際に置いてGPS捕捉状態にするのが良さそうである。GPS 捕捉ができない場合 15 分後に、10~20分間の移動距離が 35 m 以下の場合、それぞれ電源が OFF になる。GPS pod には上腕に巻き付けるためのホルダーとベルトにクリップ止めするホルダーの 2 種類が附属してくる。状況、好みで使い分ければ良いが、筆者はクリップホルダーを使いウエストポーチ(ドリンクホルダー付き)にクリップ止めして使用している。
To be continued